飲食店の店長がきついと感じたら|辞める前に考えたい3つの選択肢
毎日のように現場に立ち、シフトを組み、売上を追いかけ、クレームにも対応する。飲食店の店長は、お店の要でありながら、いちばん負担が集まりやすい立場でもあります。「きつい」「もう辞めたい」と感じるのは、決してあなたの弱さではありません。この記事では、辞めるという決断をする前に、いちど立ち止まって整理しておきたいことと、これからのために考えておきたい3つの選択肢を、飲食の現場出身のコンサルタントが在籍する転職エージェントの視点でお伝えします。
飲食店の店長が「きつい」と感じるのは、あなただけではありません
店長という仕事は、接客・調理・数字の管理・人の育成まで、幅広い役割を一人で担うポジションです。やりがいが大きい一方で、負担も集中しやすく、同じように悩んでいる方は少なくありません。まずは、何が自分を追い込んでいるのかを言葉にしてみることから始めましょう。
長時間労働と、休みの取りにくさ
開店前の仕込みから閉店後の締め作業まで、拘束時間が長くなりがちです。人が足りなければ自分の休みを削って現場に入ることになり、心身の余裕を失ってしまうことがあります。厚生労働省の令和5年雇用動向調査でも、宿泊業・飲食サービス業の離職率は一般労働者で18.2%と、産業全体のなかでも高い水準にあります。それだけ、働き方に悩みを抱えやすい業界だといえます。
人手不足で、現場から離れられない
本来はマネジメントに時間を使いたくても、スタッフが足りずに自分がホールやキッチンに入りっぱなしになる。そうなると、育成や改善に手が回らず、さらに人が定着しにくくなる、という悪循環に陥りがちです。
売上の責任と、上と現場の板挟み
本部からは数字を求められ、現場のスタッフからは待遇や労働環境への不満が上がってくる。その間に立ち続けることに、消耗を感じてしまう店長の方も多くいらっしゃいます。
辞める前に、整理しておきたい2つのこと
「きつい」という気持ちが強いときほど、勢いで結論を出したくなります。ですが、少しだけ立ち止まって整理しておくと、次の一歩を選びやすくなります。
「店長職」がきついのか、「今の会社」がきついのかを分ける
同じ「店長がきつい」でも、原因は人によって違います。店長という仕事そのものが合わないのか、それとも今の会社の体制や人員配置が原因なのか。ここを分けて考えると、「業界を離れるべきか」「会社を変えれば解決するのか」が見えてきます。たとえば、人員に余裕のある会社や、休日がしっかり確保されている会社に移ることで、同じ店長職でも働き方が大きく変わるケースもあります。
何が変われば続けられるのかを書き出す
「休みが月に何日ほしいのか」「残業をどのくらいに抑えたいのか」「通勤や勤務地の希望はあるか」。こうした条件を書き出しておくと、次の職場を選ぶときの判断基準になります。すべてを一度に満たすのは難しくても、優先順位をつけておくだけで、選択肢の絞り込みがしやすくなります。
辞める前に考えたい、3つの選択肢
店長を続けるのがつらいと感じたとき、進む道は「辞める・辞めない」の二択だけではありません。大きく分けて、次の3つの方向があります。
選択肢1|飲食業界で、働き方の合う会社に移る
飲食の仕事そのものは好きだという方には、同じ業界のなかで労働環境の整った会社へ移るという選択肢があります。休日数や労働時間、人員体制は会社によって大きく違います。求人票だけでは分かりにくい「実際の休みの取りやすさ」や「現場の人員状況」といった内情は、企業の実情を把握しているエージェントを通すことで、応募前に確認しやすくなります。
選択肢2|飲食の経験を活かして、別の職種へ
店長として培ったマネジメントや数字の管理、スタッフ育成の経験は、店舗を統括するスーパーバイザー(SV)や、本部の店舗開発、商品開発、飲食企業の採用担当など、現場以外の職種でも活かせることがあります。「現場は好きだが、体力的にこの働き方を続けるのは難しい」と感じている方に向いた方向です。
選択肢3|異業種に挑戦する
接客で身につけたコミュニケーション力や、忙しい現場をまわしてきた対応力は、飲食以外の仕事でも評価されることがあります。まったくの未経験分野でも、これまでの経験の何が活かせるのかを整理すれば、挑戦できる選択肢は広がります。ただし、業界が変わると働き方や条件も変わるため、情報を集めたうえで慎重に検討することが大切です。
選択肢を決めきれないうちに、相談しても構いません
「まだ辞めると決めたわけではない」「そもそも自分に何が向いているのか分からない」。そんな段階で相談していただいてかまいません。今すぐ転職を決めなくても大丈夫です。
私たちの飲食分野の担当は、外食企業や飲食店のコンサルティングを経験してきた、現場を知るアドバイザーです。日々クライアントの店舗に足を運んでいるからこそ、求人票には表れにくい職場の雰囲気や、店長に求められる役割まで踏まえてお話しできます。応募先に直接は聞きづらい休日や残業の実態も、私たちが代わってお尋ねします。2012年からリモート体制で全国どこからでもご相談いただけますので、在職中でお忙しい方でも進めやすい環境です。
まずは今の状況を整理するところから、いっしょに考えていきましょう。飲食業界での転職については飲食専門の人材紹介のページで、ご相談から入社後のフォローまでの考え方をご紹介しています。実際の進め方は転職サポートの流れをご覧ください。ご相談・ご登録は無料です。